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住職のコラム(124) 

人間関係について思うこと

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わたしは気難しい、と周辺に思われているみたいで、こと誤解を招いてていることも多々見受けられるようです。ですから、縁遠く感じておられる方も多いのかもしれません。知り合いは??少ないかもです。
でも、わたしはそのことをあまり気にしてはいません。坂本龍馬がなくなる際に言ったと言われる言葉がわたしは好きです。
『世の人は われを何とぞ いわばいえ われなすことは われのみぞ知る』
また、会津藩に伝わる『ならぬことはならぬものです』の精神が素晴らしいと思います。妥協をすれば、生きやすいと思います。でも、わたしは念仏者です。
悪口・両舌・綺語をなるべく避け、娑婆の価値観に振り回されず、まだまだ精進が足りませんが、人として、念仏者として、住職として、阿弥陀経にもありますが、
微妙香潔(みみょうきょうけつ)少しでも気高く清らかでありたいと願い、日々精進しています。
でも、決して人の話を聞かない、というわけではありません。
南ギリシャのインド哲学者、ゼノンは「一つの機能しかない耳が二つあるのはしゃべる倍だけ聞きなさい」と言ったと言いますし、念仏者ですから、柔軟心(にゅうなんしん)を持っているつもりです。つもりですが・・・・(*^▽^*)

わたしのことを心から注意してくださる人が3人います。
一人は京都時代の学校のサークルの後輩、(実際は一浪生なので、年は向こうが3ヶ月上)です。一般の子で、娑婆の方からの視線でわたしのことを大変大事に思ってくれて、 厳しい指摘をくれます。様々な立場の違いもありますし、置かれている環境も違います。だからこそ、邪見・驕慢(おごり・高ぶり)になりがちな、わたしの鼻をたたき折ってくれるのです。
昨日も厳しく叱責され、はっと我に返り、気づき、丁寧に謝ることでした。時間はかかりましたが、理解をしてくれたみたいでよかったです。失いたくない関係だったので、内心ホッとしました。
あと二人は湧水町の心光寺の前住職さま、姶良市の性原寺のご住職さま、いずれも本音でお話しくださいます。祈伏(厳しさ)と摂取(優しさ)で語りかけてくださいます。時には厳しく否定をされたりもします。
でも、浅学非才のわたしにとって、浅はかなわたしにとって先生方の生き方はものす ごい手本です。こんなわたしとお付き合いをしてくださる先生方々、本当に
有り難いと思います。娑婆でのお別れの時は、間違いなく嗚咽するだろうな・・・・
前住職から「面授」と言うことを教えてもらうことがありました。きっとこのことを言いたかったのだろう、と最近思うようになりました。最近、父の言葉が胸を少しずつではありますが、蘇ってきます。
わたしも年を取ったのかな?以前は面と向かっていえなかったけど、いまでは感謝の言葉一ついえるようになれたかな?

これからも多くのことを学ばせていただこうと思っています。常日頃から申し上げてますが、わたしほど怠惰な人間はいないでしょう。
皆さんそうは思われないかもしてません。ご期待に添えず申し訳ありませんが、実際のわたしはそうなのです。
でも、そんなわたしこそがご本願の救いの目当ててあるとうかがえば、ただ有り難いと思い、もったいないと思うばかりです。 
 
年齢的にも先が見えてきました。自分が人としてこの世に生まれ出た意味を最近考えるようになりました。
これからはそのことをつねに我が身に問いかけながら、精進してまいります。妙慶先生じゃないですが、ボチボチと・・・。

〃『他人の悪いところはよく目につくが、自分の悪いところは気づかないものである。もし、自分で悪いと気づくようであれば、それはよほど悪いから自分でも気づいたのだと思って、心をあらためなければならない。人が注意してくれることに耳を傾  け、素直に受け入れなければならない。自分自身の悪いところはなかなかわからな  いものである』と蓮如上人はおおせになりました。〃
「蓮如上人御一代聞書{195}」

令和4年4月25日作成 文責・住職 西 哲也
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