本文へスキップ

 

お問い合わせ・ご相談は TEL.0995-45-0517

〒899-4332 鹿児島県霧島市国分中央五丁目9-3

住職のコラム(123) 

ホームページリニューアルに際しての挨拶

寺院イメージ

先日倉庫を整理していたところ、寛永7年(350年程度昔)寄贈された「親鸞聖人ご絵伝」が出て参りました。
ご絵伝とは、親鸞聖人のご一生をご誕生からご往生まで、4幅の掛け軸にまとめたものです。
ご存じの方もおられるかもしれませんが、正福寺は明治以前は佐賀県諸富町(もろどみちよう)大字(おおあざ)大堂(だいどう)というところに伽藍を構え、親鸞聖人のみ教えを伝え広めていたと聞いています。
最近は有縁の皆様の協力をいただき、佐賀時代のことに対して調べを進めており、少しずつ資料が手元に集まりつつつあります。

一方では、廃仏毀釈(はいぶつきしやく)を終え、明治の信教自由の令が発布されたのち、佐賀県から現在地に伽藍を移転し、居を構え、多くの皆様のおかげにより、大変な艱難辛苦を乗り越え、今日に至っております。

鹿児島・国分の地で開教してから数えて第3世住職林 霊暁が比較的若年で往生し、祖母や両親、法務諸先生方、有縁の皆様がお寺を護る為に精進してくださってまいりましたが、有縁の皆様には多大なるご心配とご労苦をおかけいたしことは紛れもない事実であり、誠に申し訳ありませんでした。また、小生自身も正福寺の住職が私のようなものに務まるのかという極限のプレッシャーと、そのことに対する自信のなさから心身ともに煩い、結果としてお寺は住職不在の状況に陥り、坊守が私の考え方を理解してくれ、自分の労苦を厭わず懸命に職員の方々とともに法灯を維持してくれました。
有縁の皆様には大変なご苦労と心痛を与えてしまいましたことは私の不徳の至らなさであり、深い慚(ざん)愧(き)の念を覚えます。ここに改めて深くお詫び申し上げます。
様々な苦しみ困難を乗り越え、本年正月明けより本格的に復帰しました。特に坊守と、多感な時期であった長男・二男の理解と支えのおかげでなんとか乗り越えることができました。本当に心から感謝しています。もう大丈夫です。心身ともに安定しました。迷いは一切ありません。理想のお寺造りへと、私たちなりに既成概念にとらわれるのではなくて、新しいことにチャレンジしながら歩みを進めていけると、おぼろげながら自負しています。
特に昨今の緊急な課題である次世代へのご縁作りに積極的に取り組んで参る所存です。来年、宗門は立教開宗850周年を迎え、さらなるご法義繁盛次世代へのご縁作りのため各種取り組みを始めます。正福寺でもこのことをご縁として、法義相続・ご繁盛のため、私たちなりの方法で、再スタートをして参りたいと考えています。微力ではありますが、有縁の皆様とともに精一杯精進して参ります。

『真実の言葉を集めて往生の助けにしよう。
なぜなら、先に生まれるものは後のものを導き、後に生まれるものは前のものの後を尋ね、果てしなく連なって途切れることのないようにしたいからである。
それは、数限りない迷いの人々が残らず救われるためである』
『教行信証より』

あなたが転んでしまったことに関心はない。
そこから立ち上がることに関心があるのだ。
(リンカーン)

私の前を歩くな、私が従うとは限らない
私の後ろを歩くな、私が導くとは限らない
私と共に歩け、私たちは一つなのだから
(ソーク族の格言)

至らぬ私たちではありますが、ご本願のである『受容』の気持ちでお寺のさらなる維持発展に勤め励んで参る所存です。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

【令和4年4月作成・文責・住職釋哲了】
寺院イメージ

shop info.寺院情報

寶林山 正福寺

〒899-4332
鹿児島県霧島市国分中央五丁目9−3
TEL.0995-45-0517
FAX.0995-45-4077